働きやすい職場環境を目指す「魅力ある職場づくり」（働き方改革）は、人材難と言われる保育士の確保につながっています。

当センターでは、「魅力ある職場づくり」に取り組む県内の保育園・認定こども園を順次紹介していきます。

令和2年2月

1/１現在、児童：155人、職員：正規28人・非正規7人

時代の変化とともに働き方は多様化しています。やりがいを感じながら働き、趣味や家庭生活、地域での活動に使う時間をもてるように、健康で豊かな生活ができるよう、ワーク・ライフ・バランスの充実に取り組んでいます。

【昔の保育現場の当たり前】

１．自宅に持ち帰りの仕事２．多い残業時間３．多い事務作業時間

４．休憩時間の確保はできない５．全職員参加の夜間の職員会議

６．年次有給休暇は病気以外の理由では取得しづらい

このような【昔の保育現場の当たり前】を見直して、全職員が生き生きと元気に、大好きな仕事を続けることのできるように改善しています。

　【昔の保育現場の当たり前】の時代を生きてきた管理職自らが、時代の変化を認識して、研修やセミナーへの参加、幹部ミーティングを重ねて、意識改革を推進しています。保育現場に寄り添い、現場の本当の課題を見極めます。

　平成15年度民営化当初から、PCを使用した事務業務の省略化を進めていて、かなりの事務作業の負担がなくなりました。また、保育現場から離れてのノンコンタクトタイムも当初から実施しています。それに伴い、持ち帰り残業は無くなり、効率よく仕事に取り組めています。法人運営の保育園６園でネットワークがつながり、データ等も共有できるようになりました。ペーパーレスもすすみ、紙ベースの記録文書の保管、破棄等の業務も省略できています。

＜ノンコンタクトタイムで効率的に事務作業＞

　全員参加の夜間の職員会議を見直し、議題を分けて、日中に行うようにしました。毎日の昼礼で、各クラス保育士や栄養士、看護師からの伝達をいち早く伝え、共有できます。幹部会議、チーフ会議、クラス会議、行事会議等に分割して実施しています。少人数になりますが、短時間で中身の濃い会議が実施できています。大人数での全体会議ではなかなか意見が出せなかった初任者の職員も、活発に意見を言えるようになってきました。会議参加者がクラスに戻ってすぐに報告をすることで、全職員の共通理解もスムーズにできています。

＜昼礼は起立して時短＞

＜クラス会議等小グループの会議＞

＜研修報告はいつでも誰でも見られるように＞

　結婚、出産等の理由で退職した職員も、自分のライフスタイルに合わせた働き方で非正規として活躍しています。経験豊かな先輩スタッフなので、若手職員の心の支えとなり、安心して保育に向き合えます。クラスの枠を超えて、保育の準備や休憩時間中の職員の保育等現場のサポートをしています。カムバックスタッフか多いので、保護者からも「安心です！」の声が届いています。

＜職員室での保育教材作り＞

＜休憩時間は楽しくリフレッシュ＞

　年次有給休暇は40時間までは1時間単位で取得できます。40時間を超えると、半日単位。こまめに計画を立てて休暇を取り、リフレッシュできます。計画的付与の有給休暇を含めて、毎年全員100％取得！次年度への持ち越しもあり、勤続年数が長くなればなるほど、休暇は増えます。リフレッシュ後は、モチベーションやスキルが高い状態を維持することができ、質の高い保育、教育の提供ができて、日々子どもたちと笑顔で優しく向き合えます。

　今後は働き方改革プロジェクトチームを組み、職員にとっては働きやすくやりがいのある環境へ、保護者、園児にとってはさらに素晴らしい保育の提供につながるよう、ワーク・ライフ・バランスの取り組みを深めていきたいと思います。

法人6園合同研修会…日々の仕事に余裕が持てると、自己研鑽にも前向きになります。

岐阜・名古屋複数園で情報交換ができ、より質の高い保育の充実に努めています。

第4回『社会福祉法人白東会認定こども園浄心こどもの城』（郡上市）

第3回『社会福祉法人恵峰会幼保連携型認定こども園にしこまの森』（中津川市）

第2回『各務原市公立保育所（蘇原・那加中央・尾崎・中屋・鵜沼西）各保育所』（各務原市）

第1回『社会福祉法人教泉会幼保連携型認定こども園黒野こども園』（岐阜市）