INTERVIEWS

脇淵園長先生(大垣市:かみいしづこどもの森)

1/7   園長先生の脇淵竜舟先生にインタビュー

1.園の特色を教えてください。
大垣市、といっても三重県との県境・上石津町にありますので、園の周囲は里山の自然に恵まれ、子供達がのびのびと過ごせる環境が整っています。春夏秋冬、お散歩などを通して季節の移り変わりを感じ、時には園から徒歩1時間の場所にある野外保育施設で自然遊びも楽しみます。

外遊びだけでなく、室内環境も充実させています。豊富な積み木類やおもちゃ、ゲーム、絵本はもちろんのこと、役割遊びのコーナーでは世の中の様々な仕事を再現することができるので、子供達と世界をつなげる窓口のようになっています。

毎日の生活にはメリハリが大切です。子供達がとても長い時間を過ごす場所ですので、内と外、両方の遊びを充実させて、活動のコントラストがより際立つように工夫しています。

また、クラスは異年齢構成となっており、様々な年齢、発達段階の子が同じ空間で生活しています。遊びのバリエーションが増え、集団としての関わりも複雑で興味深いものになりますが、その分子供達同士の衝突や葛藤など配慮しなければならない事柄も増えるので、年齢別クラスよりも日常的に負荷が高い環境と言えるでしょう。しかしながら、そのような大小様々な負荷を日々乗り越えることによって、社会性や協働性が育まれていきます。従って、保育者は過度な干渉は極力控え、見守り、子供達同士でよりよい生活や遊びの場を構築していけるよう配慮しています。

これらのことの中心にあるのが、「遊び」です。当園の保育コンセプトは、「遊んで学ぶ。大切なこと全部。」子供達の自発的な活動である遊びとそれを繰り広げる環境の整備を通して、子供達の成長を促しています。

2.運営で大事にしていることを教えてください。

施設運営の大善として重視しているのは、子供達の身の安全が担保されていることです。最低基準はあくまで「最低」ですので、園独自の環境を職員同士で把握して、子供達が安心して過ごすことができるよう日々改善しています。これは、働く立場からも重要なことです。たった1つの怪我、配慮の至らなさが保護者との信頼関係を損なうことにつながります。保護者からの理解は園の職員が心身健全に仕事に取り組む上で不可欠なものですので、保育の大前提として皆で共有しています。

3.働きやすい職場にするための働き方改革など、取組みや工夫をしていることなど教えてください。

正規・非正規に関わらず、1日8時間を超える労働については、無制限で残業手当を支給しています。また、正規職員の月の残業は平均20時間程度です。

土曜保育は、行事を除いてほぼなく、完全に近い週休2日制を実現できています。

有給休暇は一定の労働時間を満たすことを条件に入社後半年で10日間、以後年数に応じて最高20日まで付与されます。子育て中の職員も多いため、時間単位での消化を可能としています。これにより、学校の参観や懇談で数時間抜けるといった場合にも有給を使うことができます。有給の消化率は60%前後です。

厚生年金、健康保険、労災、雇用保険はもちろんのこと、一定の就労基準を満たせば退職共済制度にも加入できます。また、確定給付年金制度にも加入していますので、税金や社会保険料を節約しながら退職時の手当をさらに厚くすることも可能です。

4.これから保育士として働く方へのメッセージをお願いします。

保育士は、労務・給与両面で不安定な雇用が問題になる現在にあって、最も安定して就労することができる職業の一つではないかと思います。保育士・幼稚園教諭資格をお持ちであれば、ぜひそれを活かしてください。ただし、保育園や認定こども園は良くも悪くも個性的で、長く、快適に働くためには自分の志向に合うかどうかが非常に重要です。就労を検討する際には、手間であっても直接その園を見て、スタッフの雰囲気を感じて頂くことをおすすめします。

「保育士不足」と言われて久しいですが、コロナ禍によってさらに少子化が進行している今、いつまでもこのような状況が続くかはわかりません。園はいろいろありますが、自分に本当に合う園は数少ないと思います。これから保育士として就労を検討されている皆さんに、よりよい出会いがあることを祈ります。

施設の紹介⇒かみいしづこどもの森HP

保育実践から働き方まで詳しくお話しいただきました。子ども達が日々楽しく、充実した生活を過ごしていることが伝わってきます。働く方へのメッセージはとても参考になりますね。

 

 

 

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