INTERVIEWS

地域子育て支援センター“ゆずりは”(岐阜市:黒野こども園)

9/1保育教諭 都竹菜美子先生にインタビュー

1. 地域子育て支援センター「ゆずりは」の特色などをアピールしてください

子育て支援センターとして、黒野こども園内に「ゆずりは」を開設しています。センターでは、地域の子育て支援機能の充実を図り、子育ての不安感等を緩和し、子どもの健やかな育ちを支援するために地域の親子を対象に、様々な遊びや場所の提供及びセミナーなどを開催しています。当センターの特色として、月曜日~金曜日の午前30分、午後30分に開催する「プログラム」です。毎回、違ったメニューの中で楽しんでいただけます。予約制ですが毎回多くの参加があります。また、支援室開放・中庭開放・子育て相談は事前予約不要で気軽に友達に会うような感覚で来園できます。専任スタッフとの何気ない会話から、少し気にしていることまで話ができることが、ゆずりはの特色だと思っています。また、センターのプログラムを園だけではなく、出張して実施する場合もあり、地域だけではなく市内全域から当センターの「ゆずりは」を利用する方が増えています。

2.専任スタッフとして働かれるきっかけや、仕事の内容など教えてください。

私自身も子育て中の母親です。2人の息子の子育てをしながら保育士として働いてきた経験を生かしてということで、センターの専任スタッフとして働くことになりました。
特色である「プログラム」のメニューを考えるのはとっても楽しいです。内容は、音楽遊び・テラスでの水遊び・乗り物遊び・しゃぼん玉・中庭での泥遊び・おはなしひろば・パネルシアター・エプロンシアター・紙芝居・バランスボール・ベビーマッサージ・離乳食や看護師による相談やセミナー・身体測定や手型スタンプ・すくすくカード作り等々、年齢に合わせてメニューを決めています。
また、センターはプログラム以外でも、親子で気軽に集まって、お話ししたり、楽しくあそんだり、交流できる場です。月曜日から金曜日まで午前の部10:00~12:00/午後の部13:30~16:00まで利用が可能です。子育てや保育士の経験を生かしながら参加者のお話しに寄り添っています。

 

3.どんな方が利用されますか?また、心がけていることはありますか?

妊娠中の方から、保育園や幼稚園へ入園する前のお子さんと保護者の方が利用されています。
妊娠出産したからといって、育児の知識が身につく事は無く、アドバイスやサポートが必要です。大人も子どももふれあいや関わり合いをもつことや、身体測定や今しかないサイズの手型・足型をスタンプし記念として残し、成長が感じられるような体験も大切にしています。
子ども自身はもちろん育児をする大人も、話をしたり交流の機会があることや、わくわくした思いで楽しいと思ってもらえる育児経験ができるようなプログラムを多く取り入れられるよう工夫しています。

4.専任スタッフとして仕事の魅力や、やりがいを教えてください。
初めての利用時は、不安そうな親子もスタッフや同年代の親子と一緒に過ごす内に、少しずつ打ち解けていきます。子ども達には、夢中になれる遊びがあり、保護者の方は友達とのふれあいや“家ではできない経験や活動をさせたい”と思っている方も多く、その話を聞いてプログラムの内容にも取り入れています。子どもも大人も、“ここに来れば知っている先生がいる”“好きな玩具がある”と楽しみに来てくれます。
参加のお母さんから、「駐車場で車から降りると「先生」と言って走ってきたんですよ・・・」
「昼寝から起きたら今日もゆずりはへ行くーと言ってたので来ました」・・・という声を聞くと嬉しくなります。

 

5.地域子育て支援センターで働きたい方へのメッセージをお願いします。
子育てをする環境は想像以上に閉鎖的で厳しいものになっています。多くの子育て世帯が親・子どものみの核家族といわれる世帯となっています。また、近隣に住むに人も簡単に助けを求められる関係性ではなく孤独に子育てをして、不安や負担を一人で抱えている方・それにも気づかずモヤモヤしながら生活しているということもあります。人を育てることは日々試行錯誤の連続です。嬉しいことも辛いことも子育てする大人自身のことも含めて、寄り添っていくことが大切だと考えています。”この子の成長が嬉しい”と感じたり”私は幸せ”と思い、自信をもって育児できるよう自己肯定感が高めてもらえる手助けをすることが支援センタースタッフの役割だと考えています。

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「子育てママ  孤立させない!!」と、専任の都竹先生をはじめ、保育指導教諭 脇田先生、主幹保育教諭 津田先生の3人。園内・園外で創意工夫しながらの子育て支援に、参加する方の反響も大きいようです。引続き、子育て中のママたちが柔軟に活動できるよう頑張ってください。

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